ワーグナー 神々の黄昏
MAY 2026 | ||||||
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ワーグナー:神々の黄昏|演奏会形式によるオペラ
リヒャルト・ワーグナーの台本による三幕のオペラ。1876年、バイロイト祝祭劇場で初演。
ドイツ語上演、フランス語・英語字幕付き。
上演時間:5時間30分(休憩2回を含む)
ヴェルサイユのリング――ルートヴィヒ2世の夢
2023年5月の『ラインの黄金』、2024年3月の『ワルキューレ』、2025年5月の『ジークフリート』に続き、ついにテトラロジー最終章の登場です。
ワーグナーの『ニーベルングの指環』は、どのオペラハウスにとってもオペラ芸術の頂点とされています。1853年から1874年にかけて作曲されたこの神話的な四部作は、序夜『ラインの黄金』、第1日『ワルキューレ』、第2日『ジークフリート』、第3日『神々の黄昏』からなる「舞台祝祭劇」として構成されました。この伝説的な作品群は、1876年にバイロイト祝祭劇場の落成を飾る形で全編が初演されました。
ヴェルサイユとワーグナーに対して深い情熱を抱いていたバイエルン王ルートヴィヒ2世。その想いが、この『リング』と世界で最も美しい宮殿を結びつけます…
『リング』150周年(1876–2026)を祝し、ヴェルサイユ宮殿の王室歌劇場は、過去3シーズンにわたり『リング』の4作すべてを上演してきたザールブリュッケンのザールラント州立劇場を招き、演奏会形式での上演を行います。
ドイツのオペラハウスにおいて『指環』の定期上演は伝統とされており、常設団員にとっては基本的なレパートリーです。今回はそれに加えて、ドイツ語圏の舞台で主要な役を歌うワーグナー歌手たちが参加します。このように、150年にわたる実演の伝統に根ざしたプロジェクトが、ザールブリュッケンの歌劇場によってヴェルサイユで展開されるのです。
DOGEカテゴリー:劇場内の最上席、プログラム無料、カクテルディナーとシャンパン飲み放題への招待(開場は開演45分前、該当する場合は休憩時も実施)
PRESTIGE VIPカテゴリー:最上席、プログラム無料、シャンパン1杯付き
PRESTIGEカテゴリー:とても良い席、プログラム無料、シャンパン1杯付き
プログラムとキャスト
ティルマン・ウンガー - ジークフリート
ベネディクト・ネルソン - グンター
マルクス・ヤウルシュ - ハーゲン
アイレ・アッソニ - ブリュンヒルデ
スザンネ・ゼルフリング - グートルーネ
ユディット・ブラウン - ヴァルトラウテ
ザールラント州立劇場管弦楽団
セバスティアン・ルーラン(指揮)
ヴェルサイユ宮殿
ヴェルサイユ宮殿(ヴェルサイユきゅうでん、フランス語:Château de Versailles)は、1682年にフランス王ルイ14世(1638年 - 1715年、在位1643年 - 1715年)が建てたフランスの宮殿(建設当初は離宮)である。ベルサイユ宮殿とも表記される。
パリの南西22キロに位置する、イヴリーヌ県ヴェルサイユにある。主な部分の設計はマンサールとル・ブランによっておこなわれ、庭園はアンドレ・ル・ノートルによって造営された。バロック建築の代表作で、豪華な建物と広大な美しい庭園で有名である。
概要[編集]
ヴェルサイユ宮殿は、ルイ14世が建造した宮殿である。そのため、フランス絶対王政の象徴的建造物ともいわれる。ルイ14世をはじめとした王族と、その臣下が共に住むヴェルサイユ宮殿においては、生活のすべてが絶対王政の実現のために利用され、その結果さまざまなルール、エチケット、マナーが生まれた。
噴水庭園
宮殿よりも噴水庭園のほうが建設にかかった労力は上で、宮殿建設の25,000人に対し、36,000人が投入されている。噴水にはルイ14世の三つの意図が込められている。
「水なき地に水を引く」
ヴェルサイユには近くに水を引く高地がない。ルイ14世は10km離れたセーヌ川の川岸にマルリーの機械と呼ばれる巨大な揚水装置を設置し、堤の上に水を上げさせた。そして古代ローマに倣って水道橋を作って、水をヴェルサイユまで運び、巨大な貯水槽に溜め込んだ。こうして水なき地で常に水を噴き上げる噴水庭園を完成させ、自然をも変える力を周囲に示した。
「貴族を従わせる」
ルイ14世は10歳の時にフロンドの乱で、貴族たちに命を脅かされたことがある。ルイ14世はこの体験を一生忘れず、彼は貴族をヴェルサイユに強制移住させた。
「ラトナの噴水」は、ギリシャ神話に登場するラトナ(レートー)が村人に泥を投げつけられながらも、息子の太陽神アポロンを守っている銅像と、その足元にある蛙やトカゲは神の怒りに触れて村人たちが変えられた像を、模った噴水である。ラトナとアポロンはフロンドの乱の時、彼を守ってくれた母と幼いルイ14世自身を示し、蛙やトカゲに変えられた村人は貴族たちをあらわしている。王に反抗をする者は許さないという宣言を示している。
「太陽神アポロンの噴水」は、アポロンは天馬に引かれて海中から姿をあらわし、天に駆け上ろうとしているものを模った噴水である。アポロンはルイ14世自身をあらわし、彼が天空から地上の全てを従わせると示している。
「民衆の心をつかむ」
ルイ14世は民衆の誰もがヴェルサイユに入るのを許し、民衆に庭園の見方を教える「王の庭園鑑賞法」というガイドブックを発行した。それには「ラトナの噴水の手前で一休みして、ラトナ、周りにある彫刻をみよ。王の散歩道、アポロンの噴水、その向こうの運河を見渡そう」と書かれている。民衆は、ガイドブックに従って庭園を鑑賞することで、貴族と自然を圧倒した王の偉大さを刷り込まれていった。夏、ヴェルサイユでは毎晩のように祭典が催され、訪れた民衆はバレーや舞劇に酔いしれた。