ラインの黄金

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JAN 2025 Next

 

 

あらすじ(全1幕)

第1場:ラインの河底

「静かに晴朗な動きで」ラインの河底を思わす低音の響き。河底に眠るラインの黄金の見張り役である、三人のラインの乙女が河底の岩を取り巻き泳いでいる。
「この世の果てのゆりかごへ、流れてお行き、ちぢれ雲。流れてお行き、水すまし。」(寺山修司訳)
そこにニーベルング族の小人アルベリヒが現れる。ラインの乙女に恋をしたアルベリヒは言い寄るが、乙女は醜い小人を嘲笑し相手にしない。その時水上から日が射し込み、河底の黄金が目映く輝く。ラインの乙女は好色なアルベリヒにこの黄金の魔力をつい語ってしまう。「この黄金から作った指輪を持つ者は世界を支配出来る。しかし愛の喜びを断念した者だけがこの指輪の魔力を得ることが出来る。」 これを聞いたアルベリヒはこの黄金を奪い取り、素早く深みへと姿を消す。その瞬間暗闇になり、乙女は驚き後を追うが間に合わない

 

第2場:ライン河を見下ろす山頂の野原

明け方、奥にはワルハル城が見える。まどろんでいる大神ヴォータンを妻の女神フリッカが起こす。目の前に新造されたワルハル城が現れ二人は感激する。この新しい城は巨人族のファゾルトとファフナー兄弟が、世界征服の野望に燃える大神ヴォータンのために建造したが、その報酬として、フリッカの妹である美の神フライアを捧げると契約していた。しかしフライアはこの兄弟との結婚を拒み逃げてきた。兄弟はフライアを追ってくる。ヴォータンに続き、騒ぎを聞きつけた雷の神ドンナーと幸福の神フローが助けようとするが、らちがあかない。そこに策略家の火の神ローゲが現れる。元々フライアを差し出し、代わりに城を建設させるという策はこのローゲが出したものだ。ローゲはさんざんじらした後、先のラインの黄金の物語を語る。「ニーベルング族の小人アルベリヒが、ラインの乙女から黄金を奪い、その黄金から世界征服が叶う指輪を作った。この指輪は愛を断念した者だけが魔力を得ることができるが、今なら愛の断念なしにこの指輪が手に入る…」 この話に興味を持った巨人の兄弟は、この黄金と交換する条件でフライアを返すといい、 それまではフライアを人質として連れて行く。美の神フライアが去ると、神々は年老いてしまう。神々はフライアの庭にある黄金色のリンゴを毎日一個ずつ食べることにより若さを保っていたのだ。神々は相談の結果、ヴォータンが地底のニーベルング族の所へゆき、アルベリヒからその黄金を奪い取ることにする。ローゲの案内でヴォータンは硫黄の煙る地下へと降りてゆく。

 

第3場:地下の国ニーベルハイム(死の国)

地下の坑道でアルベリヒが双子の兄弟ミーメの耳を引っ張り出てくる。アルベリヒはラインの黄金から、魔法の頭巾をミーメに作らせたが、それを隠していたことを叱っている。取り上げた魔法の頭巾をかぶり呪文を唱えると、アルベリヒの姿は消えてしまう。アルベリヒは見えないムチで強欲にニーベルング゙族を支配する。やがてヴォータンがローゲの案内で地下に到着する。魔法の頭巾を腰にはさんだアルベリヒは、二人に自慢げに指輪や頭巾のことを話す。策略家のローゲはアルベリヒをおだて、魔法の頭巾で大蛇に変身させ大げさに賞賛する。次いでヒキガエルに変身させる…その瞬間、ヴォータンはカエルを踏みつけ頭巾をはぎ取る。アルベリヒは元の姿に戻る。ヴォータンとローゲは手足を縛ったアルベリヒを引き立てて天上界へと登ってゆく。

 

第4場:第2場と同じ山頂の野原

霧に覆われている。アルベリヒはヴォータンとローゲに引き立てられ岩の割れ目から姿を現す。アルベリヒは指輪の魔力を使い、地下のニーベルング族に命じ財宝を運ばせ、それと引き替えに自らの自由を得ようとする。ヴォータンは魔法の頭巾に加え、ラインの黄金から作った指輪をも要求し、嫌がるアルベリヒの指から強奪する。アルベリヒは絶望と憤慨から指輪に「これを持つ者に死を与えよ!」と呪いをかけ、消え失せる。霧が晴れ、ドンナー、フロー、フリッカが現れ、次いで巨人族のファゾルトとファフナー兄弟がフライアを連れて現れる。兄弟はフライアの身代金として、彼女の身が隠れるほどの財宝を要求する。財宝全部を積み上げても髪の毛が見える、兄弟は魔法の頭巾を要求する。さらにフライアの瞳が見えるので、兄弟はその瞳が隠れるよう指輪を要求するが、ヴォータンはこれを拒む。その時智の女神エルダが現れ、ヴォータンに指輪の呪いを忠告する。ようやくヴォータンは指輪を巨人の兄弟に与え、その見返りとしてフライアを取り戻した。ところが指輪を得た巨人の兄弟は指輪の呪いにより、財宝をめぐり争いになり、ついにファフナーは自らの兄弟ファゾルトを殴り殺してしまう。一同指輪の力に驚かされる。ドンナーが岩の上で槌をふるうと雷と雨になり、フローの力により虹が浮かぶ。神々は虹の架け橋を渡りワルハル城へゆく。「神々の入場」谷間を流れるライン河からはラインの乙女の黄金を慕う声が聞こえてくる。「ラインの黄金!涙の結晶!月光のため息!…再びライン河の水底で光っておくれ!上のお城が待っているのは、いつわりの日々。呪われよ!呪われよ!」(幕)

プログラムとキャスト

『ニーベルンゲンの指環』(1869年)の4つの場面からなるプロローグ

 

クリエイティブチーム

リヒャルト・ワーグナー - 音楽

リヒャルト・ワーグナー - 台本

パブロ・エラス=カサド - 指揮者

カリクスト・ビエイト - ディレクター

レベッカ・リングスト - セットデザイン

インゴ・クルーグラー - 衣装デザイン

マイケル・バウアー - 照明デザイン

サラ・デリンジャー - ビデオ

ベッティーナ・アウアー - ドラマツルギー

 

キャスト

ルドヴィク・テジエ - ヴォータン

フロラン・ムビア - ドナー

マシュー・ケアンズ - フロー

サイモン・オニール - ロージ

ユン・グァンチョル - ファソルト

ミカ・カレス - ファフナー

ブライアン・マリガン - アルベリッヒ

ゲルハルト・ジーゲル - マイム

イヴ・モード・ユボー - フリッカ

エリザ・ブーム - フライア

マリー=ニコル・ルミュー - エルダ

マルガリータ・ポロンスカヤ - ヴォーグリンデ

イザベル・シニョレ - ウェルガンド

カタリーナ・マジエラ - フロッシルド

 

パリ・オペラ座管弦楽団

所要時間 : 2時間30分 休憩なし

言語 : ドイツ語

字幕 : フランス語 / 英語

パリオペラ・バスティーユ

RM Europa Ticket GmbH は、パリ国立オペラの公式認定再販業者です。

 

代理店番号: 4848428

 

オペラバスティーユ

超近代的劇場
オペラ·バスティーユは、47ヶ国1700人の建築家からの応募があり、国際的なコンペティションの後1983年11月に選ばれたウルグアイ系カナダ人の建築家カルロス·オットの設計を採用し同年より着工した。劇場は7月13日1989年に発足し、1990年3月17日、ベルリオーズのオペラ「トロイアの人々」によりこけら落としが行われた。

ガラス張りの外観、近代的な建築で内装は地上7階地下6階建て。座席数は2703。舞台装置もコンピューター制御となっており、外観、設備共に現代建築の粋を集めたものとなっている。


舞台施設

オーケストラピット:移動、取り外し、調整、カバー可

中央舞台:最大130人収容可能。高さ45m、幅30m、深さ25m。世界最大の9面舞台、遮音壁で区切ることにより、上演中でも他の演目のリハーサルができる。

 

建物

床面積:22,000㎡

占有面積:160,000㎡

高さ:80m(地下30メートル含む)

 

ホール

大ホール

床面積:1,200㎡

寸法:高さ 20m, 深さ 32m・幅 40m

座席数:2703

材質:青花崗岩(ブルターニュ)、梨木(中国)、ガラス屋根

 

Amphi劇場

面積:700㎡

深さ:21,4m

座席数:450

材質:白角樂岩(ヴェローナ)、スタッフセイィングにの屋根

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